交通事故直後の画像診断の勧め

交通事故による怪我の状態を客観的に示す有力な証拠となるものはMRIやレントゲンなどの画像診断になります。

しかしながら、必ずしも事故にあった直後にMRIがレントゲン等の画像撮影をしていないことも珍しくなく、患者側から医師に言って初めて画像撮影をしてもらうことも珍しくはありません。

特にMRI画像は、身体内部の詳細を撮影できるものであり、できればレントゲン撮影とMRIの撮影を両方とも交通事故直後に行うことが良いと思います。

例えば、交通事故により肩を強打した場合、交通事故直後で青あざ(皮下出血)が残っている状態でMRIの画像撮影をすると画像には皮下出血が起きていることも含めて撮影されますので、交通事故により肩を強打したことの有力な証拠になります。また、頭部を交通事故により強打した場合には、様々な後遺障害が発生する可能性がありますので、早期に有効な治療を行うためにもMRIの撮影など詳細な画像診断を行った方が良い事案もあります。

交通事故においては、加害者側の保険会社は、様々な理由をつけて賠償金額を少しでも引き下げようとしてきます。このような保険会社側の対応に対して、毅然と立ち向かうためにも交通事故直後の怪我の状態を詳細に把握できるMRI等の撮影をしてもらい、自身の怪我の状態を詳細に把握することは重要ですし、特に後遺障害が残るような怪我を負った場合には重要な証拠資料になります。

もし、交通事故の被害に遭ってしまった場合には、軽傷だと思った場合であっても、早期にMRI等の画像撮影を実施されることをお勧めします。